この記事では、BEVERLY製品の純白地獄大王 2000ピースの攻略法をご紹介しています。
※途中ネタバレを含みますので、自力で解きたい方はお気をつけください!
「純白地獄大王」とは?
初心者は絶対に手を出さないでください。このジグソーパズルは表も裏も両面真っ白の組み上げる事が極めて難しい2000ピースパズルです。上級者の挑戦さえ危険です。※ドMの方を除く。
BEVERLY「純白地獄大王」公式ホームページより
BEVERLYから地獄パズルはいくつも出ていますが、その中でもこの「純白地獄大王」は最高難易度と言えるでしょう。
僕は「どうせやるなら一番難しいのにしよう」と思ってこれを選びました。
なんと、卓球の水谷隼選手も純白地獄2000にご興味を持たれていました!さすが日本の卓球会を牽引してきたレジェンド金メダリストです。卓球もパズルも極めるなんてカッコ良すぎますね。
完成するのにどのくらいかかる?
【試算】何も考えずにピースを入れていくと・・・
左上からピースが入るか1つ1つ試していく場合、完成までにどれくらいかかるのか計算してみましょう。※ピースには最大4つの凸凹がありますが、そのうちの1つに手に取ったピースがはまるかどうかを考えます。
合っているかどうかトライする回数の期待値は約100万回です。1回のトライに5秒かかると仮定すると、かかる時間は
100万回×5秒=500万秒≒58日
このように、寝ずに作業し続けても58日くらいかかってしまうことになります。
【実績】考えながらやると、〇〇日で完成!
僕は挑戦開始から35日目で無事に完成させることができました。仕事時間も睡眠時間も取った上での35日です(正確な時間がわからなくてすみません)。上で試算した数字と比較すると、きちんと戦略を練って効率的にやる大切さがわかります。
必要なものリスト
僕は、純白地獄大王の完成に最低限必要なものは次の5つだと思っています。これからやろうかと迷っている人も、これさえあれば完成させることができると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
1.根気
「パズル買ったのに途中でやらなくなっちゃった」という人は多いのではないでしょうか。このパズルは、1時間経ったのに1ピースもはまらないなんてこともありえます。そういう時に絶対に折れない心がないと、最後まで完成させることはできません。
2.時間
このパズルは、どんなに速い人でも相当時間がかかります。学校・仕事後にやるとしてもある程度の時間の確保が必要です。
3.場所
このパズルは場所をとります。仕上がりサイズは72×49cmと、パズルにしては大きめです。せっかく埋めたピースが机から落ちてしまうと悲惨なので、それより大きめの机を使うのが好ましいと思われます。また効率的に埋めていくためには、完成させていくパズルを置く机以外に、ピースを整頓して置く場所なども用意する必要があります。
4.体力
2000ピースに毎日取り組んだ感想として、かなり腰が痛くなります。終わった後はしばらく横になっていました。ずっと同じ姿勢で作業をするので姿勢を維持する体力が必要不可欠です。
5.周囲の理解
上述の通り、このパズルは場所も時間もとります。同居している場合、事前に理解を得てもらわないと、「これ邪魔だから片付けるね!」と埋まっているパズルを壊されてしまったり、「ずっとパズルばかりして、他のこともやりなさい」と怒られることもあります。よく相談しておきましょう。
あるとよいものリスト
僕が実際にこのパズルをやってみて、「これがあればより効率的にできるのでは?」と思ったものリストです。
1.サブの机
完成したものを載せる机の他に、まだ埋めていないピースを置いたり、部分部分でくっつけたピースを置いたりする机があると、整理整頓しながら作業することができます。
2.箱
最初にパズルを凹凸ごとに分類するので、それらを小分けにする箱があると便利です。使わないピースを収納しておけば場所を取らないし、やむを得ず移動しなければならないとなった時の持ち運びも簡単です。
3.パッケージのコピーと筆記用具
「完全に自力でやりたい人」にはおすすめしませんが、「効率的に完成させたい人」にはこれがあった方が良いです。理由は後述。(厳密にはパッケージがあれば良いのですが、僕は頭の処理が遅いのでペンがあると楽でした)。
4.マッサージ機
同じ姿勢で長時間作業するので、体に負担が来ます。僕もやり終えた後の腰の痛みが尋常じゃなかったです。マッサージ機器があるなら適度に体をほぐしましょう。
ジグソーパズルの基本
ジグソーパズルは、基本的に「当てはまるかどうか試していく」の繰り返しです。その回数を減らすことでより効率的に完成させることができます。そのためには、次の2点が重要となってきます。
- ピースを分類する
- 特徴的なピースから埋めていく
純白地獄スタート!
ここからネタバレがちょいちょい出てきますので、お気をつけください!
Stage①:全ピースを凹凸パターンで分類する
まずは、凹凸のパターンごとにピースを分類します。ネタバレするとこの凹凸パターンのピースが1番多く入っています。
これ以外のピースを箱からピックアップしていくようにすると楽です。ここで小箱が複数用意してあれば、分類が終わったピースごとに収納することができ、机が綺麗になります。
分類結果
- 所要時間約30分
- 深夜にやったので数え間違っている可能性あり
Stage②:枠をつくる
枠に使うピースは、上で言う【第1グループ】です。必ずどこかがまっすぐになっていて、4辺全部凸凹しているものよりも埋めやすくなっています。まずここから作成します。
【第1グループ】
純白地獄大王は50×40のパズルなので、枠に使われるパズルは全部で176個。角が4個、1辺だけまっすぐなのが172個。
お手本と見比べながら埋めていくのもよし、自力で入れていくのもよし。この個数だとどちらの方法でもそんなに時間に差は出ないんじゃないかと思います。
僕も途中まで間違ったまま進んでたなぁ・・・
Stage③:特徴的な凹凸ピースから枠の内側につなげる
【第2グループ】
枠が全部埋め終わったら、今度は上の画像のようなピース(第2グループ)に取り掛かります。4辺全てに凹凸のあるピースのうち、1番多く含まれている凹凸パターン以外のものです。これらを枠の内側につなげていきます。ここまでは多分順調にいきます。お手本(後述)を見れば、枠と直接繋がっていない部分も作ることができます。
ピースをたくさん見ていると、同じ凸凹を持つピースでも、かなり個性的な形をしているやつが見えてきます。それはそれで別にしておくと、同じように個性的なものが見つかった時にすぐに埋められます。
大ヒント!※ネタバレ注意
僕はこのお手本を1枚コピーして、埋めたところに×、一応入るけど合ってるかどうか微妙なところに△をつけて活用しました。こうすることで、視覚的にお手本と自分の作成したものとをリンクさせやすくなります。
Stage④:ここからが本番!1番多い凹凸パターンのピースを埋める
一通り特徴的な凹凸パターンを当てはめたら、今度は一番多いこのピースをはめていきます。1567ピース(※僕調べ)を全て1つ1つ当てはめていくにはとんでもない労力が要ります。その場合どのくらい時間がかかるのか、計算してみましょう。
トライ数の期待値は約61万回です。1ピーストライするのに5秒かかると仮定すると、
61万回×5秒=305万秒≒35日
結構かかりますね。ここでもやることの大枠は変わりません。パズルの基本に立ち返り、そしてそれに従ってひたすら埋めていきます。
大大ヒント!!※ネタバレ注意
ちなみにこのパズルは無理矢理はめるようなピースはないので、その場合は間違いです。完成写真で「この辺もっと大きくみたい」のようなご要望があれば拡大しますので言ってください。
コツ①:分類の仕方
今度の分類は、機械的に凹凸パターンで分けるわけにはいきません。もっと細かい基準で分類する必要があります。サブの机を存分に活用しましょう。分け終えたら一つ一つ合わせていく作業があるので、広いスペースがあれば、合わせやすいよう揃えて並べた方が効率が良くなります(後述)。
上でも若干触れましたが、同じ凹凸パターンでも、よく見るとピースそれぞれに個性があります。その特徴を利用して分類していきます。僕が実際に分類に使った基準は下記の通りです。この基準で分けるとかなり似たようなピースが集まり、合わせる際の効率が上がります。
複数の特徴を満たすものは中間に置いたりして分けました。でも僕はピースの多さに対して机が小さかったので途中からぐちゃぐちゃになりました(笑)
凹凸の形・大きさ
写真は大きい凸と小さい凸の例です。結構違いますね。また、丸っぽかったり菱形っぽかったりなどの特徴もあります。
ピースの大きさ
写真の例だと頭ひとつ分くらい違います。
辺の曲がり具合・まっすぐさ
左は曲線、右は直線に近いです。これも効率化する重要な手がかりとなります。
凸凹の位置
中央あたりに凸が来ているものもあれば、やや右寄り/左寄りのものもあります。
「これしかない!」ピース
たくさんピースを選別しているうちに、「このピースは明らかに他にない形してる!」というようなものが見えてきます。そういうのは別でよけておくと簡単に埋めることができます。
コツ②:合わせ方
いままでは埋める側(候補)を手に持って、すでに埋まっているところに合わせることが多かったかもしれませんが、ここまで来ると候補の数がめちゃくちゃ増えるので、既に埋まっているところから1ピース持ってきて、候補側に合わせていく方が疲れなくて済みます。この時、どこのピースを持ってきたかわからなくなると困るので、元いた場所に何か目印のようなものを代わりに置いておくと良いでしょう。
コツ③:小さい塊をつくる
既に埋まっているところからピースを伸ばしていくのがつらくなってきたら、どこにも繋がっていないピースで特徴のあるもの同士をつなげましょう。特徴的なやつは見定めやすいので優先的につなげます。長時間どこも埋まらない時にここをやると、良い感じに息抜きできます。
ヒント:特徴のないものは地道に埋めるしかない
いくら見てもどこにはまるか見当がつけられない、いわゆる特徴のないものは地道に埋めていくしかありません。がんばりましょう。
ヒント:終盤はご褒美タイム
僕の進捗表を見てもわかるように、終盤はピースが少なくなるにつれはまりやすくなります。大分苦しんだ後なのでとても楽しいです。ここまで来ればもう完成は間近です。
純白地獄完成!
おめでとうございます!完成です!今のお気持ちはどうですか?僕が完成した時は、言いようのない達成感に包まれました。もう一回やりたいです。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。次やるときは僕ももっと速く完成させたいです。こうした方がもっと速いんじゃないか、というのがあったらぜひお教えください。
昨今はコロナでおうち時間が増えていると思います。パズルが得意な方、忍耐力に自信のある方、達成感を味わいたい方など、少ないピースからもできますので、是非挑戦してみてください!
※その他地獄パズルシリーズ紹介
暗黒地獄(108ピース)
純白地獄(108ピース)
紅蓮地獄(300ピース)
極寒地獄(300ピース)
暗黒地獄(300ピース)
純白地獄(300ピース)
暗黒地獄(1000ピース)
純白地獄(1000ピース)
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